皆さん、こんにちは!
前回ドラム講座Vol.1では「拍子や基本の音符」について解説しました。
今回は基本の音符の次に理解が必要な『付点音符』についてです♪

付点音符が苦手な方も是非この講座で理解を深めて下さい☆彡

付点音符とは?

付点音符とは、その名の通り、音符の横に点が付いている音符の事です。
この点が付くと「その音符の長さの1/2の長さがプラスされる」事になります。
言葉だけでは分かりにくいですねw

まず、音符の長さと言う物をおさらいしましょう(ドラムブログVol.1より)!

音符の長さの理解(復習)

図①

図①のように表にすると分かりやすいですよね。
時間は左から右へ流れているとすると、一番上の2分音符が1個分進む間に4分音符は2個進んでいます。したがって、4分音符は2分音符の半分の長さと分かります。
同じようにその下は、4分音符1個進む間に8分音符が2個進みます。したがって、8分音符は4分音符の半分の長さとなります。
音符の長さが半分(1/2)と言う事は、図の左から右へより早く次の音符に到達しますね。
なので、長さが半分という事は、速さが2倍となるのです。

付点音符

では早速付点音符について解説していきます。

付点4分音符

この音符は付点4分音符です。
付点とは「その音符の半分の長さがプラスされる」との事でした。
ここでの「その音符」とは4分音符の事です。4分音符の横に点が付いて、付点4分音符となります。

4/4拍子において、4分は1拍分の長さをもっています。(ドラムブログVol.1参照)
※現代のポピュラー音楽では4/4拍子の曲を基本としますので、ここでも4/4拍子として解説しています。

付点は4分音符(1拍)の半分の長さなので、0.5拍分ですよね☆
なので、付点4分音符は1拍(4分音符)+0.5拍(付点)=1.5拍分の長さの音符という事です♪

やっぱり言葉だけではよく分かりにくいですよね!
図解をどうぞ!!

付点4分音符の長さ

同じように時間は左から右へ流れているとすると、付点4分音符は4分音符2つ目の半分までの長さと分かります。
速さで言うと、付点4分音符は4分音符よりも遅く、2拍終えるよりも速い音符となります。

付点8分音符

次は付点8分音符です。

付点4分音符より付点8分音符の方が馴染み深いのではないでしょうか?
結構高頻度で使われる音符ですよね☆


付点8分音符は8分音符(0.5拍)とその半分の16分音符1個分(0.25拍)1がプラスされた音符です☆
なので長さは0.75拍となります。
4分音符(1拍)と8分音符(0.5拍)の間の長さの音符という事です。
言葉よりも図解!!
ですよね☆

  1. 16分音符1個がなぜ0.25拍なのかと言うと、16分音符4個で4分音符(1拍)に相当する為、1拍÷4個=0.25拍となります。 ↩︎
付点8分音符の長さ

同じく時間は左から右へ流れているとすると、左端から右端までが4分(1拍)分です。
丁度真ん中が8分(0.5拍)、右半分は8分を2分割(16分ずつ)になっています。
なので、付点8分音符は下側の点線の長さになります。

図のように、速さで言うと付点8分音符は8分の位置より遅く、4分(右端)よりも速い音符と分かります。

付点16分音符

付点16分音符は、はっきり言ってほとんど使われません。
全く使われないとい事は無いけど、ミドルテンポ(120以上)だと、リズム的に演奏が超困難になるからです。
使いどころとしては、スローな曲の時です。
感覚として、付点8分音符を演奏する感じをテンポを倍にする感じです。
だから付点8分をマスターすれば怖くはありません。

付点音符の使い方

では、付点音符の組み合わせを見ていきましょう!!

付点4分音符の使用例

図A

図Aは付点4分音符を使ったリズム例です。
左端でスネアとバスドラムを同時に鳴らします。そして、2拍目のバスドラを踏む時はまだ付点4分音符は音が続いている(スネアは音を伸ばしたりできないけど)状態です。3拍目のバスドラ踏むまでの半分のタイミングで次のスネアを鳴らす事になります。

付点4分音符はバスドラ1個分では収まりきらない音符なので、難しいですね☆
だけど、次のように考えれば分かりやすいと思います。

付点4分音符は・・・
バスドラ(4分の位置)と同時にスネアを鳴らすと、次の音符はバスドラ(4分の位置)と反対(丁度半分の位置)になる。
バスドラ(4分の位置)と反対(丁度半分の位置)の位置でスネアを鳴らすと、次の音符はバスドラと同時の位置になる。

図Aの場合、スネアをバスドラと同時に鳴らしているので、次のスネアはバスドラと反対の位置になっていますよね☆

ではもう一つ見てみましょう♪

図B

図Bの場合、1拍目は休符の為、1打目のスネアはバスドラと反対の位置で鳴らしているので、次のスネアはバスドラと同時の位置になってますね☆

付点8分音符の使用例

図C

図Cは付点8分音符を使ったリズム例です。
付点8分は1拍内で解決する音符なので分かりやすいですね☆
左端でバスドラと同時にスネアを鳴らしたら、次のバスドラを鳴らすまでに解決しています。

付点8分音符の伸ばす量

次は付点8分をどれだけ伸ばして歌うか、を説明します。

図D

リズムは歌える事が大切です。リズムの歌い方についてはまた別の回で解説しますが、ここでは付点8分音符をどれだけ伸ばして歌うかを説明します。

図Dは付点8分音符を分解した図です。
まずは①のターカと歌う方です。一番下段が付点8分と16分に分けた(繋げずに)状態です。
そして一つ上の段では付点8分を8分と16分に分解しました。
さらに上の段では8分を16分2つに分解しました。
これで16分が4つ並びました。この16分に番号を入れるとして、1番と4番が音を鳴らす音符です。
2番と3番が付点8分に含まれて(伸ばされて)いる分なのです。
その分を伸ばして歌えば良いのでターカはタァァカと歌う事になります。

②のタカ―と歌う方も同じように考えて、タカ―をタカァァと歌えば良いのです☆

今回は割と苦手な人が多い、付点音符について解説致しました☆
付点音符も沢山叩いて慣れれば、そんなに難しくありませんので、是非この機会にマスターして下さい。
最期に練習問題を下記に出しておきますね☆

付点音符練習問題

4番、5番の()の休符は16分音符を16分休符に置き換えて練習もして下さい。