さて、前回でドラム譜を理解できたら、次は実際にどうやって叩くか?ですよね。

皆さん、テレビの音楽番組とかでドラマーがチラッと映った時に、なんとなく見てると思います。

ですが、知らない人の為に順番に説明致します。

実践!ドラムの叩き方

ドラム譜の見方

ドラム講座 Vol.4-1 -図②より


この図②を例に挙げて解説します。

右手担当の楽器は譜面上の「×」、「〇の中に×」、「◇」の音符です。アルファベットのAとHとGの音符です。

2拍目、4拍目のスネアドラム(以下SN)は左手担当です☆
アルファベットのBの音符ですね。

右手がAの音符、左手がBの音符を演奏する場合では・・・
右手でハイハット(以下HH)、左手でSNを叩くので右腕と左腕が交差するような形になります )^o^( 
※下図参照

ドラムの構え方(8Beat)
次に、五線上の一番下に記譜されてる逆向きの音符は足のパートを表し、バスドラムを演奏します。

ドラマーって手足バラバラに動かしてるの?
良く「ドラムを演奏してます」と言うと大抵の方から『手足バラバラに動かせて、器用ですねぇ~』っと感心されます(嬉)
でも、実際はバラバラに動かせているのではなく、決まった兼ね合い通りに動かしているだけなのです(笑)
例えば、1打目は右手と右足が同時で次は右手だけ、その次は右手と左手が同時で・・・みたいにそれぞれの部位同士に繋がりがあるのです。本当にバラバラに動かそうとしたら、めちゃくちゃな演奏になってしましますから(爆)

練習の仕方☆
次に実際の練習の仕方ですが、初心者の方がいきなり楽譜に書かれてるまま叩こうとしても、なかなか難しいです。

ドラム譜は、手のパート、足のパートに分かれ書かれています(それぞれ逆向きに書かれている)よネ?
いきなり手のパートと足のパートの音符を同時に読もうとしても難しいですよ。
だからと言って、手のパートと足のパートを別々に単独で練習して、それから一気に手足を組み合わせると言う練習の仕方もマズイ(-。-;)です。手パートと足パートの兼ね合いを整理しなと難しいのです。

手のパートと足のパートの兼ね合いを確認しよう♫

良い練習の仕方は、手と足の音符を縦に点線を引いて繋ぎます。そして、手の下に足の音符があれば、そこは手と足を同時に鳴らすと言う事です(^o^)
上図のように右手の叩くタイミングに番号を入れると分かりやすいですね♪
番号1の位置は右手がハイハット、その下に点線で繋がっているので、同時にバスドラムを鳴らすとい事になります!

手のパートの下に(逆さまの)音符が無ければ、手だけ叩けば良いのです♪
図でいう2番の位置は右手でハイハット、その下には何も無いですから右手のみ鳴らすという事になります!
※但しこのような練習の仕方は楽譜の音符配置が正確な必要が有ります。手書きの譜面は位置関係がずれている場合が多いので、この方法はできない場合があります。

では、実際に図②を見て行きましょう?

図②の楽譜の叩き方
ドラム譜
まず1小節目の最初の音符は「〇の中に×」の音符と、その下に足の音符が有りますよね?
と言う事は最初の音は右手と足を同時に鳴らすと言う事です(^o^)
右手はクラッシュシンバル(以下CR)を叩きます。

では、次の音符を見て見ましょう♪

ドラム譜
次は×の音符で、その下には何も音符が有りません。すなわち、ここは右手(HH)だけ叩けば良いのです。
さらに次の音符を見ると、「×」の音符の下に「SN」の音符が有ります。音符の向きは同じですから、両方 手のパートです(^o^) ・・・と言う事は、「×」の音符は右手で叩くから、「SN」の音符は左手ですよネ(^0_0^)
さらにその下には足の(逆向きの)音符が有ります。・・・と言う事は、ここの部分は「両手と右足を同時に叩く」事になります☆彡つまり、3つの音が同時に鳴ると言う事です。

次の音符は「×」の音符のみです。ですので、2つ目の音符の時と同様に右手(HH)だけ叩くと言う事です。

これで1小節目の1拍、2拍(拍=1小節内で4分音符の何個目かと言う事)の叩き方が分かりました。1小節目はその後の3拍、4拍も殆ど同じような絵柄ですよネ? その通り、殆ど同じなのです!!ドラムの譜面は1つのリズムパターンの繰り返しがほとんどなので、1つのパターンを理解すれば、その後も同じように叩けば良いのです。
但し、1小節目の右手1打目だけ「〇に×」の音符なので、CRを叩く事になります☆

ドラム譜
次の小節は全体の形(絵柄)は1小節目とホントに良く似ています。
叩く手足の兼ね合いは1小節目と全く同じです。ただ、右手で叩く楽器がHHではなく、ライドシンバル(以下RC )に変わっただけです。←ネ?簡単でしょ?(笑)

3小節目は、何か変なマークが真ん中に書いてあるだけです(笑)
このマークは「1つ前の小節と全く同じ」と言う意味です。つまり、3小節目は2小節目と全く同じリズムと言う事になります。

そして・・・最後の小節ですが・・・この小節は他の前の小節と見た目が違いますヨネ?
この様な部分をFill in(フィルイン)と言います。
Fill inは大抵、4小節か8小節目に『楽曲の節々の繋ぎ目などを分かりやすくする為』や、『ひと段落つける為』、『楽曲に味付けする(効果的要素の)為』に使われます。

では実際に叩き方ですが、これまでと同じように縦の繋がりをみて行きましょう♪
1打目はSNのみ(左右どちらの手でもOK)(下に足パートが有りますが休符なので手のみです。)、次はCR(右手)と足を同時、次は右手でHH(但し、HHを開いて)、次はSN(左右とちらでもOK)、次はSN(右手)と足を同時、次は左手で1stタム、次は右手で2ndタム、最後に左手でフロアタム・・・と言う具合になります。

右手左手と言った指定を書きましたが、基本となる手順なので大事です!!

以上で図②の叩き方を一通り解説しました(#^.^#)

あとがき
皆さん、お分かりになられましたでしょうか?

ここでは叩き方を中心に説明しましたが、実際叩くには音符の種類(リズム)も考えないといけません。Vol.1と2で解説したリズムの知識を使えば簡単です♪

リズムパターンは右手担当は常に8分音符刻みです。これを有名な8Beat(ビート)と言います☆

次回は代表的な8Beatのパターンを紹介致しますネ☆

では、また~(^。^)y-.。o○