皆様、こんにちは!
今回は「テンポ」について解説したいと思います!!
世の中に流れている音楽には曲によって速さが違います。ざっくり言うと、その速さの違いがテンポなのです。
でも、テンポってクラシック音楽とポピュラー音楽とで解釈が違ったりします。
「テンポ」という言葉では意味は一緒なのですが、楽曲に対するテンポの考え方が違ったりします。
楽曲に対するテンポの考え方
ポピュラー音楽
ポピュラー音楽では、曲の途中で速さが変わる事は少ないですよね☆
基本的に曲の始まりから終わりまで「一定のテンポ」が良いとされています。
レコーディングされた曲等はほとんどが一定のテンポで収録されています。
バンド演奏の場合、ドラマーがカウントを出して始まります。そして、最後まで一定のテンポを求められます。
曲毎にテンポが数字で決められています。
クラシック音楽
クラシック音楽では、曲の途中でテンポが沢山変わったりします。
これは組曲が多いという理由もありますが、クラシックは感情表現を大切にしているので、感情によってはテンポが遅くなったり速くなったりを意図的に表現します。
なので、曲に対するテンポを数字で表すのではなく、速度記号(andante等)用いて表します。
もちろんクラシック音楽と言っても幅が広いので、曲によってはテンポが数字で記されている場合も有ります。
でも大抵の場合、1シーンがそのテンポで、その後別のテンポへと移り変わっていきます。
その辺もクラシック音楽の面白さの一つですね☆
ポピュラー音楽におけるテンポの存在
ポピュラー音楽では曲によってテンポが決まっています。
この事はリスナーにとっては「聞きやすい音楽」や「乗りやすい(踊りやすい)音楽」となります。
でも、音楽は人の感情(恋愛、希望、志等)を表現しています。
と言う事は、やはり感情の起伏が合って当然ともいえます。
この辺はどっちを優先した方が良いか(人気が出るか)で決まるんだと思います。
さて、ここからがドラムとしてのテンポの勉強です☆
テンポ
ドラマーはリズムを司る楽器ですから、テンポの事も熟知していなければなりません。
テンポって120とか180とか指定されてるだけでしょ?
簡単じゃないの?
って思った方は、しっかり読んで下さいネ☆
メトロノーム記号
曲の冒頭に指定テンポが記載されています。
その時に使用するのがメトロノーム記号「♩=数字」です。
メトロノーム記号の意味
そではメトロノーム記号♩=120とはどういう意味でしょうか?
メトロノームで120を鳴らせば速さは分かりますが、じゃぁなぜこの速さが120なの?70じゃいけないの?
と疑問持たれた方がいるかも知れません(#^^#)
はい!♩=120にはちゃんと理由があります☆
それは「4分音符(♩)が1分間に演奏される回数」と言う意味になります!
ですから、♩=120は「1分間に♩を120回演奏する速さ」という事です。
1分間(60秒間)に120回とい事は1秒に2回の速さという事ですね☆
ちなみにメトロノームを60で鳴らして、時計の秒針と比べてみて下さい♪
同じでしょ♫
色々なメトロノーム記号
ここでは実際のメトロノーム記号の使い方を紹介致します。
皆様、すんなり叩けましたでしょうか?
これは良く見かけるパターンですよね☆
では次ですww
え?テンポ200・・・速い・・・って思った方いらっしゃいませんか?
良く見て下さい♪
メトロノーム記号の所が♪=200ですよ☆
8分音符が200の速さって事なので、そんなに速いパターンじゃなかったですね☆
これは少し難しいですね☆
付点4分音符が60の速さで進むという事ですが、書かれている8分のハイハットはいったいどのくらいの速さになるのでしょうか?
そんな方は次を見て下さい♪
上の④の図を見ると、付点4分音符は8分音符3個分の長さと分かります。
なので、8分3個のかたまりが60で進むという事ですね。
8分音符一個あたりの速さは180になります。←心配な方はメトロノーム2つ用意して片方を60、もう片方を180にして同時に鳴らすと、丁度3回に一回一緒に鳴りますよ☆
テンポ変化
楽曲の中には曲の途中で別のテンポに切り替わる物もあります。
それには2種類あって、一つは「完全にテンポが変わる場合」ともう一つは「拍子の変化によって音符の捉え方が変わる場合です。
前者はメトロノーム記号を使って指定できるので分かりやすいですが、後者が少しややこしいですね☆
メトロノーム記号によるテンポ変化
まずは分かりやすいところから♪
これはメトロノーム記号に指定されたテンポで演奏すればOKですね☆
今度はテンポが指定されてはいますが、良く見るとただテンポが倍になっただけですね。
テンポを倍にする表現の仕方って他にもあります。
見てみましょう♪
メトロノーム記号の表示の色々
これもテンポが途中で倍になる表記の仕方です。
ここから少しややこしいので解説していきますね☆
まず最初は4分音符が70です。→テンポチェンジ前後の8分の速さを考えます。→チェンジ前の8分の速さは140です。→チェンジ後は前の8分の速さ=4分の速さになるのだから、チェンジ後の4分の速さが140です。
次はどうでしょう。
最初はテンポ140のハーフビートのパターンですね。それから普通の8Beatへ変化してます。
これも、メトロノーム記号は使ってはいませんが、倍テンになる手法ですね。
これは先程メトロノーム記号④で解説したように(テンポは違いますが)、
最初は8分3つのかたまりが70で進むという事です。
テンポチェンジで「8分3つ進む速さ」が「8分2つ進む速さ」になるという事です。
チェンジ前は「8分3つ」が70→チェンジ後は「8分2つ」が70になります。
なのでチェンジ後の方が「8分1つ当たりの速さは遅くなる」と予想されます。
チェンジ前は8分一つ当たりの速さは210、チェンジ後は140となります。
まぁ要は、前の速さを2/3倍にすれば良いとの事ですね☆
今度は先程と同じフレーズですが、テンポチェンジ部が違いますね☆
「チェンジ前の8分とチェンジ後の8分の速さが同じ」となっています。
え?
じゃぁ、なんも変わらないじゃん?
って思った方!
そうですね~(^^♪ 半分正解で、あと少し足りない感じです。
チェンジ前の8分一つ当たりの速さは210です。(前回と同じ)
チェンジ後も同じ速さなのだから、ずっと210のままです。
8分一つ当たりはそれで良いのですが、8分のままでは基準のテンポが分かりにくいので
4分音符のテンポを考えなくてはいけません。
チェンジ後は8分2つで4分だから、4分のテンポは210÷2=105と分かります。
さぁ、ここまで色々なメトロノーム記号を使ったテンポチェンジ例を紹介致しました。
最後に問題を出したいと思います☆是非解いてみて下さい♪
テンポチェンジ問題
□次の楽譜は♩=80から始まります。 次々にテンポチェンジしますが、最終のテンポを考えて下さい♪
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