色々なスティック


皆さん、こんにちは!TOMO-Zドラム教室の島田友博です!

今回はドラムを「これから始めよう」という方や、「最近始めたばかり」の方等、ドラム初心者さんに向けて、どんなスティックを購入したら良いのか?をレクチャーしたいと思います!

いざ楽器屋さんで買おうと思っても、種類が沢山あって迷いますよね。
店員さんに聞けば、おすすめを教えてくれるとは思いますが、店員さんが必ずドラマーであるとは限りません。そこで、ドラマーとしての経験を踏まえてスティックの選び方を説明していきます!

まずは、オススメのスティックをご紹介致します!

おすすめスティック10選!

Pearl パール ドラムスティック 110 シリーズ

pearl 110AC オーク

pearl 110HC ヒッコリー

pearl 110MC メイプル

Pearl パール ドラムスティック 110シリーズは、長さ、太さが標準サイズで、スティックの先端(チップ)と手の反対側(グリップエンド)との重心バランスが良くドラム初心者さんにはかなり扱いやすいスティックです!
3種類挙げていますが、それぞれ木の材質が違うだけで、サイズは共通です!
材質などについては、後で詳しく説明しています!

Pearl パール ドラムスティック 103 シリーズ

pearl 103AC オーク

pearl 103HC ヒッコリー

Pearl パール ドラムスティック 103 シリーズは、110シリーズよりも少し細めで短いスティックです!
特にお子様におすすめです!お子様ようスティックも販売されていますが、お子様はドラム椅子が低くするのでスティックが短すぎてシンバルとかが届きにくいからです!小学1年生以上なら大人用スティックで103シリーズが良いですよ!

VicFirth(ヴィックファース) American Classicシリーズ 5A 5B

VicFirth 5A

VicFirth 5B

VicFirthと言うスティックはアメリカのメーカーで、日本ではドラムメーカーのPearlが販売代理しています!
このメーカーのスティックも人気です。たくさんの種類がありますが、まずは基本の5Aが太さ、長さの標準になります。5Bは5Aを太くした物で、長さやバランスは同じです。
5A、5Bはバランスが良く、初心者さんにも扱いやすいと思います!
5Aの後に「PureGrit」「DOUBLEGLAZE」など付いている物も沢山あり迷うと思いますが、塗装の違いなので最初は気にされなくて大丈夫です。

TAMA Original Stick 214-B シリーズ

TAMA H214B ヒッコリー

TAMA O214B オーク

TAMA M214B メイプル

TAMA Original Stick シリーズはスティックの太さや材質等の表記が分かりやすくなっています!
数字の前のアルファベットは木の材質、数字が太さ、数字の後ろのアルファベットはチップの形状を表しています。
この214-Bは太さ長さが扱いやすく、チップの形状も音色が安定するのでオススメです!
僕がメインにしているスティックの一つです!!

その他にもスティックメーカー多数

上に紹介したスティック以外にも沢山のメーカーからスティックが作られています。
他に代表的なのは、YAMAHA、ProMark(プロマーク)、Zildjian(ジルジャン)、VATER(ベータ―)、PLAYWOOD(プレイウッド)等です。
国内ドラマーではシェアはそんなに高くないのですが、これらのスティックを持っていると、ドラムスティック通な感じがして、それだけでドラムが上手になった気分になれますよ!
ただし、どのメーカーが優れているとかは無いので、自分に馴染みのあるメーカーのスティックを選ぶのが良いでしょう。

さて、次はスティックへの知識を広げましょう!

スティックの部位の名称


ドラム演奏を発展させていく上で、音色の叩き分けが必要になって来ます!
その時にどの部位を楽器に当てるかや、どこを持つか等を変化させて音色をコントロールします。
その為、スティックの部位の名称を覚えると便利なんです!

例えば・・・
バンドメンバーから「もっと激しい感じのドラム叩いて」って言われたとします!
音色変化を知らなかったあなたは・・・頭を振りながら腕を大きく動かして叩いてみた。

確かに、激しいドラムの表現でしたね(笑)
でも、音が変わらないといくら表情を激しくしても伝わりません。激しくするにはハイハットやライドシンバルの刻みをスティックのショルダーを当てるようにして叩くと激しいサウンドになります♪
ショルダー?
・・・・。
ってどこ?
・・・・。
肩?


ね? スティックの部位の名称を覚える必要があるでしょ(笑)?

図解で覚えよう☆彡

スティックの部位名称
  • チップ・・・スティックの先端の丸いところの事。この形状によって打面への当たり方が変わる為、音に変化が出る。
  • ショルダー・・・人の部位で言うと肩の事ですが、スティックの場合かなり「なで肩」ですね(笑)
          このショルダー部分はハイハットやクラッシュシンバルを叩く時に使います。
  • グリップ・・・手の持つところ。
  • グリップエンド・・・手の持つところの一番後ろ側。このグリップエンド付近で持つと一番パワーが出ます。
            だけど、細かいコントロールは不利になります。
  • テーパー・・・チップの根本が一番細く、そこからグリップエンドの方へ少しずつ太くなっている部分の事。
          この部分はスティックによって長さが様々。
         テーパー部が長ければ、重心がグリップエンド側へ寄るので細かいコントロールがし易く、
         短ければ重心がチップ側へ寄るのでパワーが出やすい。
  • バランスポイント・・・手で支える支点となる場所がチップ側とグリップエンド側との重心バランスが取れたと             ころ。       ころ。
            スティックコントロールが一番しやすい場所です。

是非、スティックの各部位の名前と機能を知って、演奏に役立てましょう♪

スティックの材質


ドラムはスティックで叩くと音が出ます!この時、ドラムのヘッド(皮)が振動して音が鳴るのですが、実は同時にスティック自体も振動して鳴っているんです!
そのスティックからの振動が楽器に伝わって、ドラムの音として耳に届いているんです!
スティックの材質によって、振動の伝わり方が変わります
それによって、ドラムの音も変わり、スティック単体の音も変化します。

それでは、どんな材質があるのか見てみましょう!

ヒッコリー(クルミ科の木)

スティックの定番材質と言えば、ヒッコリーと言う木の材質です!
数あるスティックの中で一番種類も多く、メーカーから色々なスティックを販売しています!
次に紹介する「オーク」よりも明るくて、温かみのあるサウンドが出ます!
音抜けが良くなるので、本番のステージ用にはもってこいですね♪

  • 長所 … 明るいサウンド。音抜けが良い。
  • 短所 … 値段がオークより高い。

オーク(楢ナラの木)

オークは硬い木質で、重量感もあります。なので、パワフルな音量とヘビーなサウンドを出しやすいです!
硬いので、折れにくく、スティックが長持ちしますよ♫
費用もヒッコリーに比べて安価なので、練習用として最適です!

  • 長所 … 図太いサウンド。音量を出しやすい。硬くて長持ち。比較的安価で 買える。
  • 短所 … 暗めのサウンド。ヒッコリー程音抜けが良くない。

メイプル(楓カエデの木)

メイプルドラムセット本体ギターベース等、様々な楽器に使われる木材です。
スティックとしての一番の特徴は非常に軽い事です!
なので、繊細なタッチを必要とするような音楽ジャンルに向いています。
主に、クラッシクやジャズで使用される事が多い。シンバルを叩いた時にアタック音が木の音に近い気がします!

  • 長所 … 非常に明るいサウンド。特にシンバルのサウンドが綺麗。
  • 短所 … オークに比べて値段が高い。

チップの形状

チップとはスティックの先端部分の事です。(図解で覚えよう☆彡を参照)
このチップの型にも色々な種類が有ります!
形状を変える事によって、打点の接地面積が変わったり、当たる角度が変わったりして、音に変化を与える事が出来ます!

ドラム初心者さんは、丸型(ボール型)を選ぶと間違いないですよ♫

どんな形状があるか、では行ってみましょう🎵

丸型(ボール型/ラウンド型(Small Round) )

丸形は初心者さんにもオススメの形状で、丸い形状の為、どんな角度で打面に当たってもリバウンド(跳ね返り)が安定していて、接地面積も均等になるので扱いやすいです!
それにより、サウンドも安定します(いつも同じ音が出やすいという事)!

角型(スクエア型/俵型/樽型)

角型も扱いやすく、初心者さんにも良いですよ♪
角型と言う形状ですが、そこまで角ばってるわけでは無く、ある程度均一に打面に当たります
丸型よりも接地面積が広く当たるので、音量が出しやすいです。

涙型(ティアドロップ型)

涙型は先になるほど細くなっています。なので、打面に当てる角度で接地面積を変化させられる特徴があります。
接地面積が変われば、音色や音量に変化を付ける事ができます!
当たり方によって跳ね返り方が変わるので初心者さんには少々扱いにくいと思います!

三角型(円錐型)

三角型は涙型よりも当たる角度によって、さらに音色変化をつけやすい形状になっています。
慣れないと、意図しない音が鳴ってしまう時があります。跳ね返りも変わりやすく、扱いが難しいので、中級者以上向きですね!

ここまでが、主要なチップ形状になります!
その他にも、チップがないスティックや、チップがナイロン製(プラスチックみたいな材質)の物もあります!

チップレス (チップなし)

チップ無しは、ズバリ音量を目的としています!例えば、和太鼓!大音量で叩く事も要求される為、より大きな音が出せるように先端部分も細くなっていませんね。
ドラムスティックにも、和太鼓ほど太くはありませんが、チップがなく先端まで太いままのスティックもあります!!

ナイロンチップ

ナイロンチップとはチップの部分がナイロン(プラスチック)製になっている物です。
一番の利点は、チップが割れない事です!
通常のチップは木製なので、シンバルのような硬い金属を叩いていると衝撃が蓄積して来て、やがてチップが割れてしまう事があります!ナイロンチップだと割れる事は有りません。
ただ、このナイロンチップ部分はボンドで接着しているので、外れてしまった事がありました!まぁ、めったにないケースだと思います!
サウンドは、硬めでタイト、木よりも高い音質が特徴です。

スティックの表面の加工による違い

皆さん、楽器店等でスティックを持った時、質感が様々あるなぁって思った事ありませんか?
それはスティックの表面の加工(塗装)具合の違いによるものです!

スティックを握った時の質感として、大きく分けて、表面にラッカーと言う塗装を施した物と、木の質感そのままの物とあります!

それぞれどういう特徴があるのか見ていきましょう!

ラッカー仕上げ

ラッカー仕上げは、スティックの表面が少しツヤがあるような感じです!
このラッカー塗装をしていると、手が乾燥している状態の時にラッカーが滑り止めの役目を果たします!
手に汗をかきにくい方にオススメです。
逆に演奏中、手に汗をかきやすい方は滑りやすいので注意が必要です!
ラッカーは薄塗りタイプと厚塗りタイプが有ります。スティック表面のテカり具合で見分けが付きます!

ナチュラル仕上げ

スティック表面に何も塗装していない、木の質感そのままの仕上げの物です
スティックの表面が少しザラザラしている感じです。ザラザラと言ってもほんの少しなので、気になりません。
この仕上げの特徴は、手に汗をかくと、汗がスティックに染み込んで、握ってる部分が滑りにくくなる事です。
演奏中、手に汗をかきやすい方にオススメです!

ラッカー仕上げもナチュラル仕上げも、主にはスティックを握ったときの感触の違いが大きいです。
サウンド自体が大きく変わるまでの影響は無いように思います!
しいて言えば、ナチュラル仕上げの方がシンバル系を叩いた時のアタック音が木の音がより顕著に聞こえるような気がします!

まとめ

初心者さんが選ぶスティックとして最適なのは、

  • 標準サイズの5Aと同じサイズ、長さ400~410mm、太さ14~15mm
  • 材質は練習用ならオーク、本番用ならヒッコリーかメイプル
  • チップ形状は丸形(ボール、ラウンド型)が使いやすい
  • 手に汗をかきにくい方はラッカー仕上げがオススメ
  • 手に汗をかきやすい方はナチュラル仕上げがオススメ

今回はスティックの選び方について解説させて頂きました!
初心者さんにとってスティック選びは、気になる所かと思います!
だけど、ドラムが上達していくにつれて、使いやすいスティックは色々変わっていくと思います。
僕も過去から、かなり沢山の種類を経て、現在のスティックに落ち着いています。

ご自分で「これだ!!」と思えるスティックに出会えるまで、沢山のスティックを使ってみるのが良いと思います♪

TOMO-Zドラム教室では、基礎から学べるオリジナルテキストを使って音符やリズムの事を詳しく解説しています!
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