皆さん、こんにちは!TOMO-Zドラム教室の島田友博です!
今回はいつもいつも似たようなフレーズ(リズムパターンやフィルイン)ばかり叩いてしまう~と言うようなお悩みについて書きたいと思います!

目次
フレーズの基礎を知る
ドラムを叩いていて、「いつも同じフレーズや似たようなフレーズしか出てこない」なんて、悩んだ事御座いませんか?
それは大抵、リズムの基本をおろそかにして、がむしゃらに演奏しているからだと思います。基本をきっちり抑えれば、もっともっと沢山のフレーズを叩けるようになりますよ♪
基本練習は地味な作業で退屈ですが、基本をおろそかにすると、綺麗で正確な演奏ができないばかりか、応用が効かない為、一つのフレーズを習得するのに余計時間がかかります。例えば、数学だって、難しい問題と回答を丸々覚え込んだって、少し違う問題になれば、計算方法や考え方理解してなければ、全く歯が立ちませんよね?
ドラムと言う楽器の特性
ドラムという楽器の特性は数学のそれと似ています!
数学の問題を解いてる時、丸々覚えた公式を使おうとしても、どう使って良いか、そもそもどの公式が使えるのか、悩んだ事ありませんか?
ドラムでも、あるフレーズを丸々覚えたとしても、そのフレーズを色々発展させようとしても、なかなか難しいモノです☆なぜなら元のフレーズの形を丸々覚えこんだだけだからです。
ここでリズムの基本がわかっていると、『何音符と何音符の組み合わせ』を『どの部位(左手か右手か脚か等)』で『何処(スネアかタムか等)を』叩いているのかを把握する事が出来ます!
そうすると、この箇所の音符を違う音符に替えてみよう♪とか、違う場所を叩いてみよう♪など容易に発展させていけるようになります。
発展させられるという事は、その分、沢山のフレーズを作り出す事が出来るという事ですね♪

リズムパターンもフレーズ構築と考え方は同じ!
リズムパターンにおいても、フレーズの発展の仕方と同じです。リズムパターンであっても、今どの様な音符を叩いてるのかを把握する事ができれば、あとは音符を色々変化させて行く事で様々なリズムパターンをつくる事が出来ます!
リズムパターンであっても、フレーズであっても、大事なのはリズム(音符)の事を理解する事です♪
では、実際にフレーズやリズムパターンをどのように変化させられるか、譜例を元に解説していきますね!
フレーズの発展の仕方
何事も「基本型」を考えないとなりません。「基本型」が決まればそれをどのように変化させていくかを決めます。
まずは発展させたい元となるフレーズを決めましょう♪
①基本フレーズの決定

上の譜例は8分音符と4分音符で構成されたフレーズですね。
ここでは分かりやすいように、それぞれの音符に番号をつけました。
※この基本のフレーズが良く分からない方はドラム講座Vol.1で音符の基本を学んでください。
この基本フレーズのそれぞれの番号を音符や叩く場所を変化させて発展させていきます!
では行ってみましょう🎵
②叩く場所を変化させる


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
元のフレーズの1番と7番を叩く場所を変えました。
1番は1stタムへ、7番はフロアタムになりました。
このように叩く場所を変えただけで、元のフレーズの音符自体は何も変わっていませんが、これだけでもフレーズとしては違って聴こえますよね。
③ 1拍分まるごと音符を変える


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
元のフレーズの7番は4分音符でした。ここで、7番を16分音符にかえました。
このようにどこかの1拍分だけを違う音符に変える事で、元のフレーズを容易に発展させていけます!
フレーズをなかなか作り出せないで悩んでる方は、フレーズすべてを一から作り出そうとする為、つまづいてしまうんだと思います。
基本のフレーズを少しずつ変化させていけば、沢山のフレーズを簡単に作れますよ♪
④ 一部分の音符を変える+叩く場所を変える


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
先程は1拍まるごと違う音符に変更しましたが、今度は一部分の音符=2番を8分音符から16分音符2つに変化させました。そして、1番と7番の叩く場所をスネアからタムへそれぞれかえました。
フレーズまるごと違うフレーズに変えるのは難しいですが、このようにどこか一部分だけを変えて、叩く場所も変えると、元のフレーズとはかなり違って聴こえてきますね!そうやって、色々変える場所を研究して自分の好きなフレーズを作り出せば良いのです!
⑤ ④のフレーズをさらに発展させる


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
④で作ったフレーズをさらに発展させます。④のフレーズの4番と6番をそれぞれタムへ変化させました。
すると、④のフレーズより音程感が増えて楽しくなりませんか?(笑)
⑥叩く場所をシンバルへ


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
叩く場所を変えるのは、タムだけでなく、シンバルへ変える事もオススメです!
ここでは基本のフレーズの1番と7番をシンバルへ変化させました。
シンバルへ変えると、タムへ変えるよりも違うフレーズへ聴こえますよね♪
シンバルへ変える場合はバスドラも一緒に入れて下さい!
⑦ ⑥をさらに変化させる


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
⑥で作ったフレーズをさらにシンバルへ変えてみました。
⑥のフレーズの3番と5番も追加でシンバルへ変化させました。
こうなるともはや基本のフレーズとは別の新しいフレーズに聴こえますね。
でもね、音符自体は基本のフレーズと全く同じなんです!
だから、シンバルへの変化するだけで、めっちゃ簡単にフレーズを発展させられます!

リズムパターンの発展の仕方
リズムパターンもフレーズの発展の仕方と基本的には同じです。
基本のリズムパターンを決めて、それを少しずつ変化させていけば良いです。
では、早速やっていきましょう♪
①基本のリズムパターンの決定

上のリズムパターンは8Beatの王道パターンですね。
ここでも分かりやすいようにハイハットに番号をつけました!
このパターンを基本として、
- バスドラムを変化させる
- ハイハットのどの部分を変えるのか
- 部分的に入れ替えを行う
等、一部分を変化させて、発展させる事が出来ます!
では実際にやっていきましょう🎵
① バスドラムを変化させる(例1)


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
元の8Beatのバスドラが前半部分でもハイハットの2番の所にバスドラが増えました。まずは、少しの変化から色々変えて慣れていきましょう!
② バスドラを変化させる(例2)


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
元のパターンの6番のバスドラがなくなり、4番にバスドラが入りました。
つまり元のパターンのバスドラは1番,5番,6番だったのを1番,4番,5番に変化させたという事です!
※ここまでの変化は通常良く使うパターンのなので、変化させてパターンを作るというより、元々パターン自体を覚えてしまってると思います。
ここでは元のリズムパターンを変化させる練習として解説しています!
③ ハイハットの番号で変化させる場所を把握する(例1)


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
次は手のパートの変化です。元のパターンの4番,5番の間に左手(スネア)がはいりました。このようにどの部分を変化させるのかを把握しながら変化させる事が大切です。闇雲に変化させようとすると、整理がつかなくなるので、最終的に自分の物になりにくいでしょう。
④ ハイハットの番号で変化させる場所を把握する(例2)


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
次の変化は、元のパターンの5番,6番の間にスネアが増えました。基本のリズムパターンから左手のスネアを一つだけ増やしただけですが、元のパターンを発展させていますよね。
⑤ ④で出来たパターンをさらに発展させる


上の画像にスライダーがついています。スライダーを移動させると元のフレーズと変化後のフレーズとを比較できます!
④で出来たリズムパターンをさらに発展させてみました。④のパターンのハイハット8番の後ろにスネアが増えています。こうやって、少しずつ変化させていけば、どの部分がどういう風に変わったのかを把握しながら発展させていく事ができますよ!
⑥ ③と④のパターンの一部分を組み合わせて発展させる

上の楽譜は先程、基本のリズムパターンを発展させた③と④です。この③と④の赤丸で囲んだ部分を抜き出し組み合わせて、別のパターンに変化させます。
ここで楽譜の1の部分だけ後ろのハイハットにスネアを足します。
そして順番に1→3→2→1と並べ変えると・・・・

はい!このパターンは大分違うパターンになりましたね。でも、やっている事は③のパターンと④のパターンを組み合しただけです。
フレーズの発展のところでも書きましたが、何も無いところから新しいリズムパターンを作ろうとすると大変です。でも、基本のパターンから少しずつ変化させていけば、新しいリズムパターンへ発展させていくのは簡単ですよ!!
【まとめ】
フレーズはリズムパターンを沢山まるまる覚えていくのは大変です。しかも使わなかったらすぐ忘れてしまします(汗)
でも発展させていく感じでフレーズ(リズムパターン)を増やしていけば、把握するのがかなり楽になります。
要点をまとめました!
- 発展の考え方はフレーズもリズムパターンも同じ
- 基本のフレーズ(リズムパターン)を決める
- 一部分を変化させる
- 変化のさせ方は、「叩く場所(楽器)を変える」と「音符を変える」
- 変化させたフレーズ(リズムパターン)をさらに発展させていく
- 元のフレーズ(リズムパターン)の一部分を抜き出し組み合わせて発展させる
このようにしていけば、めっちゃ沢山フレーズ(リズムパターン)を作りだす事ができますよ♪
是非、リズムの基本をしっかり学んで、自分だけのオリジナルフレーズ(リズムパターン)を作ってみて下さい♪
当教室では、基礎から学べるオリジナルテキストを使って音符の事を詳しく解説しています!
是非、体験レッスンをご受講下さい!! 奈良のドラム教室♪TOMO-Z♪
