皆様こんにちは、今回は前回に少し出てきた、「テンポ」について書きたいと思います!
◇メトロノーム記号
テンポとは曲の速さの事ですよね(´∀`)
楽譜で冒頭にある ♩=120 がその曲はどれくらいの速さで演奏されるのかを表します。
この♩=〇をメトロノーム記号といいます。☚実際、バンドやっていて、この記号の名前知らなくても大丈夫ですけどね(笑)バンド内などではメトロノーム記号の事を、「テンポ=〇」や「BPM=〇」といいますから☆
♩=80 とは、4分音符「♩」が1分間に80回演奏される速さです!!
では、ここで問題♩=60 はどうのような速さでしょうか?
答えは・・・「4分音符が1分間に60回演奏される速さ」となります。
1分間に60という事は「1秒に1回」=つまり秒針と同じ速さですよねヽ(´▽`)/
♩=120 なら「1秒に2回」 ♩=180 なら「1秒に3回」の速さです!!
お手元にメトロノームがある方は時計で測ってみて下さい☆
ほらヽ(´▽`)/そのとおりになったでしょ?
◇メトロノーム記号の色々な使い方
メトロノーム記号は ♩=〇 だけでなく、♪=〇 や ♩.=〇 等、状況に応じて使われます。
図aは4分音符の速さが120です。 良くある普通のメトロノーム記号ですね☆彡
図bは8分音符の速さが200です。 つまり、ハイハットの速さがメトロノーム(200)と同じという事です!
図cは ♩.=♩+♪ です。ここで、♩ は8分音符2個分の長さですから、♩.=♫+♪ となり、8分音符3つのかたまりの速さが60と言う事です。⇒詳しくは図dをご覧下さい!
◇テンポチェンジ
曲の途中でテンポを変化させたい時にも「メトロノーム記号」を使います。
それぞれテンポが変化する所に指定したいテンポを♩=〇等を書入れます。この 〇 の部分には、数字以外に、音符を入れる事もできます。ただし、曲の冒頭は必ず数字を入れないとその曲のテンポがわかりません(笑)
図Aは前のテンポより丁度2倍に変化(いわゆる倍テンと言うヤツです☆)する場合です。
前奏部がテンポ70だったら、変化後は2分音符が70です。4分音符は2分音符の「倍の速さ」なので、♩=140と言うことになります。 もし、テンポチェンジの記号を使わないで楽譜にするとどうなるか・・・⇒図Bをご覧下さいm(_ _)m
図Bは前奏部分は図Aで8分音符だった部分が4分音符で書かれています。テンポは前奏部と後奏部は同じ140になります。こう言う風に書く場合もありますが、前奏部分の小節数が2倍多くなります。最終的な楽譜のページ数を少なくする為にはテンポチェンジ表記は有効です!!
逆にテンポが半分に変化(いわゆるハーフと言うヤツです☆)する場合は ♩=♪ と表します。
前奏部が ♩=140 だったら、後奏部は ♪=140だから、♩=70 となります。
・その他のテンポ変化の使用例
図Cは前奏部の ♩. と後奏部の ♩ とが同じ速さだと表しています。という事は、後奏部のテンポはそのまま70と言う事になります。ただし、8分音符自体の速さは遅くなりますけどね。⇒3連符と8分音符の関係性と同じです!
図Dは前奏部の8分音符と後奏分の8分音符の速さが同じと表しています。なので、前奏分の4分音符の速さがいくらか分かれば、それがそのまま後奏部のテンポになりますよね☆
前奏分は ♩.=70 なので、8分音符3個進むのが70です。ここで8分音符の速さは70×3=210です。4分音符は8分2個分だがら、4分音符の速さは210÷2=105 となります。ゆえに、後奏部のテンポは105です!
さあ、お手元のメトロノームで測ってみて下さい(笑)
◇速度記号について
主にクラッシクの楽譜で良く目にするのが、allegro/andante/moderato 等です。 これらは速度記号といって、テンポ”感”を表す記号です。
メトロノーム記号は♩=80 のようにテンポの絶対値を表すのに対し、速度記号の場合「軽快に」や「歩くような速さで」等の感覚的なテンポです。
クラッシクは節のなかで抑揚によって、早くなたり、緩やかになったりする場合があるので、感覚的なテンポの方が使いやすいのでしょう(^O^)
ポピュラー音楽では、初めから終わりまで、指定のテンポで演奏されるのが良いとされています。
その為、ドラマーへのテンポキープの要求が絶大なのです(笑)
◇テンポ変化問題
最後にテンポ変化問題を作りました。
スタートは♩=60で、テンポ変化していき・・・一番最後は♩=? 4分音符のテンポいくらになったでしょうか?是非解いてみて下さい☆☆
皆様、解けましたでしょうか?
もし、「分からない」「答えを教えて欲しい」などありましたら、『お問い合わせ』からご連絡下さいませm(_ _)m